出向

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Q00316 関連会社に在籍出向させる社員がいます。賃金は出向元である当社から支払う予定にしていますが、この社員の社会保険、雇用保険、労災保険の取り扱いはどうなりますか。

■労災保険
出向者が出向先の会社の組織に組み入れられ、出向先の指揮・監督を受けて労働に従事する場合は、出向先と労働関係があると判断され、出向先の労災保険の適用を受けるものとされています。この際、出向元から賃金を支払われていても、出向先が支払う賃金とみなして、出向者を出向先の事業所に係わる保険関係によるものとして取り扱うこととされています。
■雇用保険
出向者については、同時に二つの雇用関係を有する場合でも、生計を維持するのに必要な主たる賃金を受ける一つの雇用関係についてのみ、雇用保険の被保険者資格を持つことになります。よって、出向元で生計を維持するのに必要な主たる賃金が支払われることになる場合は、出向元の雇用保険被保険者資格を継続することになります。
■社会保険(健康保険・厚生年金保険を意味します。以下同じ。)
出向元及び出向先との使用関係や報酬の支払等によって出向元、出向先のいずれの会社で社会保険の被保険者資格を取得することになるかは異なりますが、今回のように在籍出向であり、出向元で全額賃金が支払われる場合は、一般的には出向元の社会保険資格を継続することになります。
(作成日:2012年1月27日)

Q00317 在籍出向者に関する労働条件の取り決めはどのように行うべきですか。

在籍出向に関しては労働基準法上の定めがなく、出向の内容に関しても法的な規制がないため、出向する労働者の労働条件等については出向規程および出向契約書等によって定めれば問題ないと考えます。よって、出向労働者の労働条件等の設定にあたって出向元、出向先いずれの基準を適用するかについては、基本的には出向元事業主、出向先事業主及び出向労働者三者間の取決めによって決定され、また、労働基準法等における使用者としての責任については、かかる取決めによって定められた権限と責任に応じて、出向元事業主又は出向先事業主がそれぞれ責任を負うことになります。なお、出向元に在籍のまま出向先において指揮命令を受けて労務を提供するという在籍出向の性格から、労務提供を前提としない部分は依然出向元の就業規則の適用を受け、労働時間や服務規律等の労務提供を前提とする部分については出向先の就業規則の適用を受けることとして取り決める例が多いと考えます。
(作成日:2012年1月27日)