スタートアップ
の世界
あなたは『スタートアップ』と聞いて、どんなものをイメージしますか?その答えはさまざまだと思います。
スタートアップと聞いてもピンと来ない方や身近なものだと感じていない方も多いのではないでしょうか。こちらのページが、そんな方々がスタートアップのイメージを掴んだり、奥が深いスタートアップの世界に触れるきっかけになればと思います!
そもそも『スタートアップ』とは?
実はまだ、広辞苑でも『スタートアップ』という言葉は解説されておらず、
各資料での解説もさまざまあり、明確な定義はありません。
さまざまある解説をまとめると以下のような内容にまとめることが出来そうです。
革新的なビジネスモデルやアイディアで、社会に新しい価値を提供する新規企業
特徴として「成長スピードが速いこと」や「IPOやM&Aを目指している」などと言われることも多いですが、
AZXのクライアントのスタートアップを見渡しても、すべてが特徴に当てはまるわけではなく、その形はさまざまです。
『スタートアップ』との違いがよく解説されている『ベンチャー』という言葉ですが、
こちらは広辞苑 で以下のように解説されています。
【ベンチャービジネス】
創造力・開発力をもとに、新製品・新技術や新しい業態などの新機軸を実施するために創設される中小企業。
またその事業。(新村編『広辞苑 第7版』岩波書店、2018年)
日本では『ベンチャー』が一般的に使われていましたが、
徐々に『ベンチャー』という言葉が『スタートアップ』に置き換わるようになってきました。
特に2022年には政府が2022年を【スタートアップ創出元年】と宣言するなど、
『スタートアップ』という用語が広く一般的に使われるようになりました。
スタートアップ業界のプレーヤー
スタートアップの周りにはさまざまなプレーヤーが存在します。
こちらではスタートアップに関連する主なプレーヤーをご紹介いたします。
プレーヤーはそれぞれ作用し合い、ひとつのエコシステムを形成しています。
AZXではこのエコシステムのすべてのプレーヤーに対してサービスを提供しています。
VC(ベンチャーキャピタル)
スタートアップに出資し、株式を取得、IPOなどで大きな利益(キャピタルゲイン)獲得を目指す投資会社や投資ファンド。ただ投資するだけではなく、時にはスタートアップの伴走者となりさまざまな面でスタートアップを支援する。
証券会社
有価証券の売買などの金融商品取引業を行う企業。IPOの際に上場申請や株式の募集または売出しの中心的役割を果たす証券会社は『主幹事証券会社』と呼ばれ、上場見込みの会社に対しては、上場準備のコンサルティングや引受審査も行う。
監査法人
会社の決算書類等の監査をする機関。会計監査人は公認会計士又は監査法人でなければならない。なお、委員会設置会社及び大会社においては必須の機関となる。
事業会社
スタートアップにとって重要な取引先でもあり、新たなイノベーション創出のためにスタートアップと連携したり、スタートアップをM&Aにより買収する場合もある。
また、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を作り、スタートアップに投資をする企業も増えている。
大学・研究機関
スタートアップとともに社会に新しい価値を提供するため研究開発を行う。さまざまな分野で大学発スタートアップがイノベーションの担い手として高く期待されている。また、大学がファンドを設立し、スタートアップへ投資をすることもある。
専門家
スタートアップの経営や成長に欠かすことのできない、法務、税務、会計、労務、特許など専門領域。
AZXでは弁護士、税理士、公認会計士、社労士、弁理士などそれぞれに強みを持つメンバーが同じ拠点の中で活動し、必要に応じて士業の垣根を越えて迅速に案件にあたり、幅広い領域をワンストップでサポートしています。
スタートアップの成長ステージ
スタートアップにはその成長度合いによって「シード」、「アーリー」、「ミドル」、「レイター」
の4つのステージがあると言われています。各ステージで課題になる項目には特徴があり、
AZXではクライアントのステージに合わせた支援を行っています。
こちらではそれぞれのステージを支える「スタートアップ法務」の業務内容についてご紹介いたします。
スタートアップ さまざまな分野
ひと口にスタートアップと言っても、様々な分野が存在します。
その時代に合わせて誕生するスタートアップの分野は多岐にわたります。
身近なものから宇宙まで、より良い未来を目指して挑戦は続きます。
こちらではスタートアップの分野の一部をご紹介いたします。
ディープラーニング
ビジネス
シェアリングエコノミー
クラウドソーシング
空飛ぶクルマ
EV
(FinTech)
仮想通貨・暗号資産
クラウドファンディング
ロケット
マテリアル・ハンドリング
ヘルスケア
オンライン診療
VR
ブロックチェーン
(FoodTech)
代替肉
モバイルオーダー
(GreenTech)
エネルギー
日本のスタートアップ業界の歩み
Startup Industry
日本を代表するどんな大企業でも、スタートはスタートアップ企業。
時代に合わせてさまざまなスタートアップ企業が誕生し、新しいエネルギーを創出してきました。
日本におけるスタートアップの歴史を、時代を遡ってみていきましょう。
出展:経済産業省「関東経済産業局における 起業家支援充実の方向性について」
ハイテクベンチャー/
製造業ベンチャー
高度経済成長期の70年代、研究開発型のハイテクベンチャーや外食ベンチャーが多数設立された。
また、証券や銀行系ベンチャーキャピタルなど、日本初の民間ベンチャーキャピタルが設立された時期でもあり、ベンチャーキャピタルの資金もベンチャー企業設立の追い風となった。
企業例
日本電産、キーエンス、コナミ など
流通ベンチャー/
サービス業ベンチャー
製造業中心から、流通・サービス業を中心とした第三次産業が拡大した時期。ジャスダック市場の上場基準緩和により、ベンチャーキャピタルが設立ラッシュを迎える。
なお、当時アメリカでもベンチャーの活動が活発化しており、「シリコンバレー」が有名になったのもこの頃。
企業例
エイチ・アイ・エス、ソフトバンク、フォーバル など
インターネット・
ITベンチャー
米国を中心とした世界的なIT関連需要の増大により、IT関連企業が多数設立。Amazon、Yahoo!、Googleなどの大手ネット系企業はこの頃誕生。
バブル崩壊後の日本でも、政府の積極的な支援の下、
多数のIT関連ベンチャーが設立される。
企業例
楽天、DeNA など
ナスダックジャパン・マザーズ
開設
戦後最長気の好景気に加え、「ナスダックジャパン」や「マザーズ」など新興企業向けの株式市場の開設により資金調達手段も拡充されたことで、多くのITベンチャーが設立・上場した。
企業例
サイバーエージェント、カカクコム、ミクシィ、グリー など
AZX設立
新興市場の創設を契機としたベンチャー企業の成長の加速と企業数の増加を背景として、革新的な未来を創造するベンチャー企業、及び情熱をもってビジネスを開拓する起業家をサポートしたいという想いから、2001年1月1日にAZXを創設。
モバイルベンチャー
一人一人がスマートフォンをはじめとする高性能デバイスを持ち、「個人」が主体的に情報を発信し、主役となることができる時代。
また、「IoT(Internet of Things)」に標榜されるように、多くのものがインターネットに繋がることで、新たなイノベーションが生まれた。
スタートアップ急増
モバイルベンチャーの発展による新たなビジネスチャンスの拡大や、ビジネス立ち上げコストの低下、投資資金の流入増加などから、世界中でスタートアップの立ち上げが活発化。それに合わせてベンチャーキャピタルも増加した。
企業例
メルカリ、セーフィー、Kyash、Timee など
スタートアップ創出元年
岸田政権は、2022年を「スタートアップ創出元年」と位置付け、「新しい資本主義」の担い手としてスタートアップ企業を5年で10倍に増やすという目標を打ち出しています。
奥が深いスタートアップ!
『スタートアップの世界』はいかがでしたでしょうか?
このページでご紹介した内容はほんの一部ですが、少しでもスタートアップやスタートアップ法務に興味を持って下さる方がいらっしゃれば幸いです。
多彩で奥深く、華やかなイメージもあるスタートアップですが、その道のりにはたくさんの落とし穴があります。AZXはそんなスタートアップが全速力で駆け抜けられるように法務、税務、会計、労務、特許などの幅広い領域をワンストップで支援しています。
この先の未来がスタートアップの革新性や創造性により希望に満ちたのものになることを願ってやみません。